今回は工場売買を検討されている方への参考情報として、工場の建て替え費用と流れについての解説をします。
工場の解体と建築、それぞれに「どのくらいの費用がかかるのか」といったことや解体・建築の流れを解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
工場売買における工場解体と建て替え費用や建築について
まず、工場の建て替え費用と工場解体の費用相場を解説します。
工場解体の費用相場は坪数によって異なります。
10坪未満だと坪単価は45,000~5万円/坪が相場ですが、10坪から20坪程度なら3万円程度/坪、20坪から40坪程度なら25,000~3万円/坪といったように相場が変わってきます。
ただし、アスベストの有無や建物構造などによって大きく変動するため、これらの坪単価は参考程度としておいてください。
とくにアスベスト含有物件の場合は、アスベスト処理費用がかかるため解体の総費用が高騰します。
工場解体は、現地調査をしてもらっての見積もり→解体業者を決定したうえで契約→建設リサイクル法に基づく申請(床面積が80㎡を超える場合のみ必要)→近隣への解体工事あいさつ→解体工事スタートといった流れです。
そして解体工事終了後には、解体で生じた産業界廃棄物の搬出や産業廃棄物管理票(マニフェスト伝票)の作成、建物減失登記をおこなうという流れになります。
解体後の工場売買における建て替え費用について
続いて解体後の工場の建築とその流れについての解説します。
工場建築の費用相場は工場の建物構造によって大きく異なります。
国土交通省による建築着工統計調査によると、2021年の構造別平均坪単価は鉄筋コンクリート造が202.2万円/坪、鉄骨鉄筋コンクリート造が141.7万円/坪、鉄骨造が69.2万円/坪、そして木造が44.9万円/坪となっています。
ちなみに「どんな構造で工場を建築するか」についてですが、実は工場の構造は鉄骨造が95%もの割合を占めています。
そのため工場建築の全構造での平均坪単価は71.7万円/坪と、鉄骨造の坪単価にかなり近い数字となっています。
工場建築の流れは、業者選定と基本計画→基本設計→詳細設計→資材や機材、部材などの調達や発注→建設です。
ただし工場を建設してもすぐに引き渡しというわけではなく官庁検査や立会検査を受けてクリアする必要があり、さらに試験運転も実施してからの引き渡しとなります。
まとめ
今回は工場売買を検討されている方への参考情報として、工場の建て替え費用や流れについて、解体・建築の両プロセスで個別に解説しました。
建て替えをともなう工場売買をする際には、ぜひ今回の情報を参考にしてください。
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