高齢化社会が進む今の時代、介護施設への土地活用が注目を集めています。
しかし、介護施設への土地活用とはどのようなもので、どうやって収益化するのか、よくわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、土地活用として介護施設を経営するメリットやデメリットとともに、経営を始められる土地の条件について解説します。
土地活用方法として介護施設経営をおこなう際の仕組みとは?
介護施設にはさまざまな種類があり、そのなかでも土地活用の選択肢になりやすいものに老人ホームやグループホーム・デイサービスなどがあります。
介護施設経営で収益化する仕組みとしてもっともリスクが低いのは、土地を貸して地代を受け取る方法です。
この方法だと初期費用や維持管理費の負担はありませんが、ほかの活用方法に比べて収益性が低いというデメリットがあります。
そのほかにも、借主から協力建設金を受け取る形で資金調達し、土地の所有者が建物を建設して貸し出す方法や、自分で建てた建物を貸し出して賃料収入を得る方法もあるので確認しておきましょう。
土地活用として介護施設経営を始めるメリット・デメリット
高齢者の数が増え続けている今の日本では、今後も介護施設の需要が高まることが予想されます。
そのため、安定した経営・収益を目指せるのがメリットです。
しかし、介護報酬改定により賃料が下がったり倒産したりするリスクがあることは、最大のデメリットになります。
そうなると土地の所有者が得られる収益も大幅に減ることになるため、見とおしの立ちにくい事業ともいえるでしょう。
また、事業者が撤退してしまった場合、介護施設として建設した建物をほかの活用方法へ転用するのが難しいことも、問題のひとつです。
介護施設経営を始められる土地の条件は?
介護施設経営はどのような土地でも始められるわけではありません。
まず、十分な広さが必要なので、最低でも200坪以上の面積がなければ介護施設としての土地活用は難しいでしょう。
また、介護施設の建設が可能な用途地域であることも条件のひとつです。
介護施設の場合は工業専用地域では建設できないという決まりがあるため、所有している土地が工業専用地域に該当していないか確認しておくことをおすすめします。
さらに、自治体ごとに総量規制があり、建てられる介護施設の数が決められているため、すでに規定の数に達していないか調べておくことも必要です。
まとめ
土地活用の方法として介護施設経営を始めることを検討されているなら、収益化する仕組みや経営に乗り出すメリット・デメリットを確認しておきましょう。
介護施設を建てられる土地かどうかを調べる必要もあるため、早めに動き出すことをおすすめします。
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