貸事務所に防犯カメラを設置するメリットとは?注意点についても解説

貸事務所に防犯カメラを設置するメリットとは?注意点についても解説

貸事務所に防犯カメラを設置すべきか、迷っている方もおられるのではないでしょうか。
防犯カメラの設置は、犯罪防止などメリットは多いものの、注意すべき点もあるため事前に把握しておきましょう。
そこで、貸事務所に防犯カメラを設置するメリットや注意点、ダミーカメラについて解説します。
事務所の賃貸物件をご検討中の方は、ぜひ参考になさってください。

貸事務所に防犯カメラを設置するメリットとは?

貸事務所に防犯カメラを設置するメリットとは?

防犯カメラの設置は、犯罪防止だけでなく、社内のトラブルの原因究明など、さまざまなメリットが得られます。
ここでは、貸事務所に防犯カメラを設置するメリットから見ていきましょう。

メリット①犯罪防止につながる

1つ目のメリットは、防犯カメラの設置は犯罪防止につながるということです。
防犯カメラが設置してあるというだけで、監視される・記録されるという意識が生まれるのが通常です。
犯罪行為が記録されるということは、絶対に回避したいため、犯行を諦める可能性が高くなるでしょう。
実際に、防犯カメラの設置によって犯罪率が低下したというデータは、日本を含め各世界でも報告されているため、犯罪の抑止効果が期待できます。

メリット②社内トラブルの証拠になる

2つ目は、防犯カメラは犯罪防止につながるだけでなく、社内のトラブルの証拠になる点もメリットといえます。
たとえば、社内で商品が紛失した場合、情報漏洩やハラスメントなどのトラブルがあった場合に、オフィスに防犯カメラがあれば、原因究明に有用できます。
防犯カメラは、時間の流れにしたがって記録をチェックできるため、決定的な証拠として残しておくことも可能です。
このように、防犯カメラは、社内におけるトラブルを解決する際にも役立つメリットがあります。
また、オフィスに防犯カメラがあることで、社内の雰囲気が引き締まり、トラブルを未然に防げるといった可能性が高くなるでしょう。

メリット③不審者の侵入を回避できる

3つ目のメリットは、不審者の侵入を未然に防げるという点です。
オフィスは、不特定多数の方が出入りするものです。
そのため、顔見知りだけでなく初対面の来客という場合もあります。
防犯カメラを設置しておけば、来客の確認ができるだけでなく、不審者の侵入もわかるため、未然に防止することができます。
このように、来客確認だけでなく侵入者を回避したり、いろいろな面で安心・安全といえるでしょう。

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貸事務所に防犯カメラを設置する際の注意点

貸事務所に防犯カメラを設置する際の注意点

貸事務所に防犯カメラを設置する際は、メリットばかりではありません。
注意すべき点も多いため、メリットと注意点の両方から設置するか判断しましょう。
ここでは、防犯カメラを設置する際の注意点を解説します。

注意点①管理会社の許可を得なければならない

賃貸物件であっても、防犯カメラを設置することはできます。
しかし、防犯カメラを設置する際は、貸事務所の管理会社から設置についての許可を得る必要があります。
これは、貸事務所は自分の所有物件ではなく、あくまでも借りている事務所のためです。
ただし、許可を得る際は、設置する理由や撮影範囲、管理方法などを整理してから相談をしましょう。
利用目的などが明確であれば、大家さんや管理会社の許可も得やすくなります。

注意点②プライバシー侵害になることもある

貸事務所に防犯カメラを設置する際は、プライバシーを侵害しないよう配慮も必要です。
たとえ防犯目的や犯罪抑止になる場合でも、事務所内のあちこちに防犯カメラを設置するのは望ましくありません。
たとえば、更衣室やトイレ、休憩室など従業員のプライベート空間に設置することは、プライバシー侵害に当たる可能性があります。
また、防犯カメラに記録された映像でも、誰かを特定できるような場合は「個人情報」として適切に取り扱う必要があるでしょう。
そのため、防犯カメラの映像管理など適切な対処が求められます。
このように、カメラの設置場所や撮影範囲にも配慮し、プライバシー侵害にあたらないように注意しましょう。

注意点③情報の漏洩リスクがある

重要な情報を保管している室内に防犯カメラが設置してあると、情報が映し出され内容が盗まれるリスクがあります。
防犯カメラ映像に記録された重要な情報が外部に漏れてしまうと、個人情報保護の問題だけでなく、取引先からの信用問題にも関わるでしょう。
そのため、重要情報が保管されている部屋には設置しないなど、情報の漏洩リスクについても、しっかりとした対策が必要になります。

注意点④社員のストレスになる可能性もある

防犯カメラが社内のあちこちに設置されていると、社員のストレスになる可能性もあるため注意が必要です。
社員からしてみれば、常に監視されているという意識になり、心理的に負担になります。
そのストレスから健康に影響を及ぼしたり、仕事に支障をきたしたりすることもあるでしょう。
そのため、社員の精神的負担にも配慮し、防犯カメラの設置を検討するのが望ましいといえます。

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貸事務所に防犯カメラとあわせて検討したい「ダミーカメラ」とは?

貸事務所に防犯カメラとあわせて検討したい「ダミーカメラ」とは?

貸事務所に防犯カメラではなく、ダミーカメラを設置するというのも1つの選択肢です。
ここでは、ダミーカメラの特徴やメリットについて解説します。

ダミーカメラとは

ダミーカメラとは、防犯カメラと見た目がそっくりですが、録画やデータといったカメラ機能が一切ついていない模造品のカメラのことです。
パッと見は本物と変わりないため、素人目ではダミーカメラと気づきにくいといった特徴があります。
そのため、本物の防犯カメラの代わりに、ダミーカメラを設置しているというケースも少なくありません。

ダミーカメラのメリット

ダミーカメラのメリットは、コストが抑えられるという点です。
防犯カメラであれば、1台設置するだけで10万円程度のコストがかってしまいます。
そのため、複数個所に防犯カメラを設置するとなると、数十万円もの費用がかかり、なかなか導入が難しくなります。
一方で、ダミーカメラなら入念な工事も必要なく、高額な録画設置も不要のため、コストを大幅に抑えることが可能です。
また、ダミーカメラでも一定の犯行抑止効果も期待できます。
前述したように、ダミーカメラには記録や監視の機能はありません。
しかし、素人の窃盗犯には本物との見分けがつきにくく、一定の効果があるとされています。

ダミーカメラの注意点

ダミーカメラは、コストを抑えつつ犯罪抑止効果も期待できますが、注意すべき点もあります。
それは、ダミーカメラは、プロの窃盗犯に見破られる可能性が高いということです。
本物の防犯カメラは、通電しているため、ホコリが付きやすくなっています。
一方で、ダミーカメラは電気が通っていないため、きれいな見た目であり、かつ電気配線がないことから犯人にバレやすいのです。
そのため、場合によっては、被害に遭うリスクを高めてしまう可能性も懸念されます。
また、ダミーカメラによっては、あからさまにダミーとわかるものも数多くあります。
したがって、あくまでも「設置しないよりはマシ」程度に捉えるか、もしくは防犯カメラとの併用を検討するのがおすすめです。

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まとめ

貸事務所に防犯カメラを設置することは、犯罪防止につながるだけでなく、オフィス内のトラブルの原因究明にも期待できます。
一方で、管理会社の許可を得る必要がある点やプライバシー保護の配慮なども必要になってくる点に注意が必要です。
コスト面からみてダミーカメラの設置をお考えの場合は、プロの犯罪者に見破られる恐れもあるため、防犯カメラとの併用を検討することをおすすめします。

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