貸倉庫での害虫被害をどうにかしたい!侵入経路や対策を解説
クローゼットや書庫の代わりとして、倉庫を賃貸する方が増えています。
倉庫を借りれば、大型のものでも収納できるので、家にスペースがない場合も安心です。
しかし、貸倉庫は使い方を間違えると害虫が侵入し、収納していたものボロボロになる恐れがあります。
害虫被害に遭うのを防ぐには、害虫の侵入経路を知り、事前に対策しておくことが大切です。
今回は、倉庫のレンタルを検討中の方に向けて、害虫の侵入経路や対策方法を解説します。
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貸倉庫の害虫対策をする前に!虫の侵入経路とは
倉庫内に虫が発生するリスクとして挙げられるのが、保管していたものを食べられてしまうことです。
商品として販売するものを保管していた場合、当然売り出すことができないため、大きな損失にな繋がります。
食品を扱っている場合は、害虫の発生によって環境が不衛生になり、食中毒や異物混入などの危険性も増してしまいます。
適切な害虫対策をおこなうためにも、まずは害虫の主な侵入経路について確認しておきましょう。
侵入経路1:飛来侵入
飛来侵入とは、言葉のとおり、屋外から風に乗って侵入してくることをいいます。
倉庫や工場の窓やドア、換気扇、天井など、建物内部と外部のあらゆる小さな隙間から侵入するのが特徴です。
一度侵入を許してしまうと、屋内で繁殖する可能性も出てくるので、そもそも侵入させないことが重要となります。
侵入経路2:歩行侵入
歩行侵入とは、虫が床や壁をつたって屋外から建物内に侵入することです。
主に、ゴキブリやクモ、ムカデ、アリなどの害虫が該当します。
歩行侵入を防ぐには、侵入経路を特定したうえで遮断することが重要です。
侵入経路3:排水系発生侵入
排水系発生侵入とは、排水設備の不備や水たまりなどから虫が侵入・発生することです。
排水溝は、外部侵入の主なルートの一つとして知られており、臭いに誘われて害虫が入ってきたり、水場を発生源として虫が繁殖したりする可能性があります。
排水設備に不備がある場合は、修理が必要ですが、水たまりは比較的簡単に除去することが可能です。
侵入経路3:屋内発生
何らかの理由で、外部から持ち込まれたことが起因となり、虫が屋内で繁殖することです。
薬剤などによる害虫の駆除だけでなく、発生源や育成環境の排除が非常に重要となります。
侵入経路4:人為的な侵入
人為的侵入とは、人が倉庫に出入りする際に、衣服や靴、原料に虫や虫の卵などが付着して侵入することです。
虫が屋内発生する場合の原因は、ほとんどがこの人為的侵入といわれています。
人為的な侵入を防ぐには、搬入経路での徹底したチェックやエアカーテンの導入などが有効です。
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貸倉庫の害虫対策!害虫の種類とは
ひとくちに「虫」といっても、その種類や整体はさまざまです。
虫によって侵入経路も異なるので、害虫の種類についても知っておく必要があります。
ここからは、防虫対策をする前に知っておきたい害虫の種類について解説します。
種類1:鞘翅目(しょうしもく)
鞘翅目とは、カブトムシやカツオブシムシなど、体が堅い鞘で覆われている昆虫のグループです。
倉庫や工場などで発生すると、木材や衣類などを食い散らかされてしまう可能性があります。
また、食菌性のものも多いため、カビが繁殖しやすくなってしまう点にも注意が必要です。
種類2:鱗翅目(りんしもく)
鱗翅目とは、チョウやガなどの昆虫のグループで、倉庫内に侵入されると問題となりやすいのはガです。
たとえば、「イガ」は衣類を食べる性質があるので、倉庫内に侵入すると大切な衣類がボロボロになってしまいます。
イガは、主にウールやカシミアといった天然素材を好みますが、植物繊維などの化学繊維が被害に遭わないわけではありません。
食べこぼしや人の汗などで汚れた部分があると、イガを引き寄せてしまい、食害に遭う可能性があります。
種類3:双翅目(そうしもく)
双翅目とは、2枚の翅をもつ昆虫のグループで、主にハエやカが該当します。
これらは、飛来侵入と屋内発生の両方を注意する必要があり、屋内発生の原因は多くが排水溝です。
飛来侵入では、腐敗臭に誘引されるものも多く、倉庫内はもちろん周辺にゴミを溜めないなどの管理が重要です。
種類4:膜翅目(まくしもく)
膜翅目は、ハチ全般の他、アリを含む大きなグループで、最近はハチ目と呼ぶことが多いです。
多くの方が、アリは食物を求めて外部から侵入すると考えますが、工場内発生も少なくありません。
包装資材などもアリに汚染される可能性があるため、食品以外を保管している場合も注意が必要です。
種類5:網翅目(もうしじょうもく)
カマキリやゴキブリ、シロアリをまとめて網翅目といいます。
倉庫内に侵入された際に、もっとも心理的影響が大きいといわれるのがゴキブリです。
ゴキブリは、人為的侵入や歩行侵入がほとんどで、侵入・発生を完全に防ぐのは難しいといわれています。
殺虫剤に頼るしか有効な手段が無いとされていますが、しっかり対策することで侵入リスクを下げることは可能です。
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貸倉庫に虫が侵入するのを防ぎたい!対策方法とは
食品を取り扱っていない場合でも、書籍や衣類に被害を及ぼす害虫もたくさんいます。
それでは、倉庫内に虫が侵入するのをどうやって防げば良いのでしょうか。
ここからは、製品ごとに適した害虫対策について解説します。
対策方法1:エアカーテンの導入
エアーシャワーやエアーカーテンは、工場や倉庫での防虫対策として、近年よく取り入れられています。
エアーシャワーやエアーカーテンを出入り口に設置することで、人為的な侵入を防ぐことが可能です。
飛来侵入してくる虫にも有効な手法ですが、ただ設置すればOKというわけではありません。
飛翔性昆虫の侵入を防ぐには、風力や風向きをきちんと計算した上でカーテンを設置する必要があります。
また、エアカーテンによる虫の遮断は、薬剤を使用しておこなう害虫駆除と比べると、手間やコストがかかりません。
薬剤による従業員や周辺環境、製品への悪影響を回避できる点も大きなメリットです。
対策方法2:捕虫器の活用
虫の倉庫内侵入を防ぐ方法として、虫が光に誘引される性質を利用した「捕虫器(補虫器)」も有効です。
捕虫器には、誘引した虫を粘着テープなどで捕獲するものや高電圧で殺虫するものなど、さまざまな種類があります。
ただし、使用方法を間違ってしまうと、かえって虫を増やしてしまう可能性があるので注意が必要です。
たとえば、出入り口の近くに捕虫器を設置しているコンビニエンスストアがありますが、これはあまりおすすめできません。
出入り口付近に集まった虫が、入口のドアが開閉した時に店内に侵入してしまう可能性が高くなるためです。
捕虫器は、単独で効果を発揮するものではなく、他の対策と組み合わせて利用する必要があるものがほとんどです。
使用環境によって、必要とする捕虫器のタイプも異なるので、この辺りは専門家に相談した上で選択することをおすすめします。
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まとめ
事務所や自宅に十分なスペースがない場合に、貸倉庫を利用すると大きなものでも保管できるようになります。
ただし、倉庫は管理方法を誤ると害虫が侵入し、製品がかじられるなどして、多大な損害を生んでしまうリスクがあります。
健康被害に繋がる恐れもあるため、とくに食品を取り扱う場合は、虫の異物混入リスクは絶対に避けなければなりません。
カーテンや捕虫器を活用するなど、虫の種類にあわせた適切な対策方法を講じて、倉庫内に虫が侵入するのを防ぎましょう。
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