貸倉庫で使用されるマテハン機器の種類とは?3つの使用タイミング別に解説
マテハン機器とは、マテリアルハンドリングを略したものです。
倉庫や工場といった物流業界で用いられる、機械や装置のことを指します。
マテハン機器は、業務の効率化を図るためには、欠かせないものといえるでしょう。
今回は貸倉庫で使用される、マテハン機器の種類について解説します。
運搬、仕分け・収集、保管で必要となる種類をそれぞれ見ていくので、倉庫の賃貸借契約を検討している方はぜひ参考になさってください。
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貸倉庫の運搬で使用されるマテハン機器の種類
まずは、貸倉庫の運搬で使用される、マテハン機器の種類について解説します。
フォークリフト
運搬で使用される種類としてまず挙げられるのが、フォークリフトです。
フォークリフトとは、車体に爪が備え付けられた、荷物の運搬車両を指します。
貸倉庫においてもさまざまな業種で使われており、物流業界では多く用いられているのが特徴です。
フォークリフトは下記のとおり、使用する目的や、通路の幅に合わせていくつかの種類があります。
●カウンターバランス
●リーチフォーク
●スリーウェイフォーク
●ピッキングフォーク
●サイドフォークなど
運搬においては、人が操作するものではない、無人フォークリフトという種類もあります。
パレタイザとデパレタイザ
パレタイザも、貸倉庫で使用するマテハン機器の種類の一つとなります。
パレタイザとは、パレットへ荷物を積み込む機械のことです。
パレットに積まれている荷物を降ろす機械は、デパレタイザと呼ばれます。
物流業界では、重さのある荷物の積み上げ作業や積み下ろし作業が、日常的におこなわれるのが一般的です。
しかし、人の手で荷物の積み上げや積み下ろしをおこなうことは、従業員にとって大きな負担となってしまうでしょう。
そのため、運搬にはパレタイザやデパレタイザを導入するケースが多いです。
それらを運搬に用いることによって、貸倉庫における単純作業の自動化につながるほか、従業員の負荷軽減にもつながります。
また、パレタイザとデパレタイザ、それぞれロボット式と機械式があります。
ロボット式の特徴は、アームで荷物を一つずつ掴み、積み上げや積み下ろしができることです。
稼働範囲内であれば、貸倉庫内で自由な配置が可能となります。
また、設定を変更すれば、容易に積み上げ・積み下ろしの方法やレイアウトを変更することが可能です。
機械式は、荷物の積み上げ・積み下ろしを、一段ごとにまとめておこなえるのが特徴となります。
処理効率が高いのがメリットですが、あらかじめ荷物を振り分けたり、方向を整えたりする必要があります。
貸倉庫のマテハン機器として、運搬で設置する場合、スペースを広くとる必要があることにも、注意が必要です。
また、構造上、一度設置したあとに積み上げ・積み下ろしの方法や、レイアウトを変更することは難しくなります。
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貸倉庫で仕分け・収集の際に使用されるマテハン機器の種類
続いて、貸倉庫で仕分け・収集の際に使用される、マテハン機器の種類について解説します。
ソータ―
仕分け・収集の際に使用される種類としてまず挙げられるのが、ソータ―というものです。
ソータ―とは、自動で荷物を仕分け・収集することができるマテハン機器となります。
ロボットを用いているため、高精度な技術を持っていることはもちろん、スピーディーに作業することが可能です。
また、ソータ―には、スライドシュー式やベルト式、クロスベルト式など、複数の種類があります。
クロスベルト式は、縦と横のベルトコンベアを組み合わせたタイプです。
貸倉庫にて、高精度かつ高速な仕分け・収集をおこないたい場合は、クロスベルト式を用いると良いでしょう。
貸倉庫の特徴やおこなう業務によって、マテハン機器の種類を選ぶのがポイントです。
ピッキングシステム
ピッキングシステムも、仕分け・収集におけるマテハン機器の種類の一つです。
ピッキングシステムとは、仕分け・収集において、従業員のピッキングを支援するものとなります。
棚などに取り付けられた機械を利用すると、ピッキングで必要な製品のところのみが点灯します。
貸倉庫での仕分け・収集では、品番や個数を確認しながら商品を探すのが一般的です。
しかし、そのような作業では、貸倉庫内での移動が増え作業時間が増えてしまうでしょう。
ピッキングシステムを採用することによって、スムーズなピッキングをおこなえるほか、ピッキングミスを減らせることがメリットです。
ベルトコンベア
貸倉庫における仕分け・収集では、ベルトコンベアを活用するケースも多いです。
ベルトコンベアとは、荷物を一方向に一定の速さで運搬する、マテハン機器を指します。
荷物が流れる経路を固定する場合、移動させる動作を機械に任せられるため、生産性がアップするのが特徴です。
ベルトコンベアは平面だけでなく、高低差のある場所でも用いることができます。
階をまたぐ仕分け・収集においても、レイアウトを工夫することにより、貸倉庫内で無駄なく作業ができるでしょう。
また、ベルトコンベアには、チェーンコンベアやローラーコンベアなど、さまざまな種類があります。
仕分け・収集する荷物に合わせて、適したものを用いることが可能です。
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貸倉庫で保管の際に使用されるマテハン機器の種類
最後に、貸倉庫で保管の際に使用される、マテハン機器の種類について解説します。
自動倉庫
保管の際に使用されるマテハン機器の種類として、まず自動倉庫が挙げられます。
自動倉庫とは、入出庫を自動でおこなう機械のことです。
荷台単位で荷物を出し入れしたり、ピッキングしたりすることができます。
パレット
パレットも、保管の際に使用される、マテハン機器の種類の一つとなります。
パレットとは、人手やフォークリフトなどによる、荷役や輸送、保管が可能な構造を持つ台のことです。
荷物の保管や運搬をおこなう際、パレットを利用することにより、同じタイミングでたくさんの商品を運ぶことができます。
たとえば、人の手を使って段ボール十数個を一つずつ運ぶ場合、何往復もしなければなりません。
しかし、パレットを用いてフォークリフトで運べば、そのような手間を省くことができます。
ネステナー
ネステナーも、保管の際に使用されるものの一つです。
ネステナーとは、荷物の保管用のラックとなります。
パレットに積んだ荷物を、2段以上に積み重ねられるため、保管効率が向上するのがメリットです。
また、使用しない時には二重や三重などに、まとめて収納することができます。
収納に場所をとらず、レイアウトも自由に変更できるのが、ネステナーの魅力です。
移動ラック
保管の際に使用されるマテハン機器の種類として、移動ラックも挙げられます。
移動ラックとは、ネステナーとは違い、動かせるタイプのラックです。
それぞれの棚を自由に動かせるため、通路スペースが限られている貸倉庫でも、空間を無駄なく使うことができます。
移動ラックは、貸倉庫において、荷物の収納に欠かせないマテハン機器といえるでしょう。
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まとめ
貸倉庫の運搬で使用される、マテハン機器の種類として、フォークリフトやパレタイザ、デパレタイザなどが挙げられます。
ピッキングシステムやベルトコンベアは、仕分け・収集の際に使用される機械の種類です。
保管の際に使用されるマテハン機器は、自動倉庫やパレット、ネステナーや移動ラックなどがあり、貸倉庫の特徴や荷物の特性に合わせて選ぶことができます。
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SKハウジング㈱
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