ワークエンゲージメントとは?高める方法のポイントについても解説

仕事に対する前向きな姿勢や意欲を示す「ワーク・エンゲージメント」は、近年注目を集める重要な考え方です。
従業員の仕事満足度や生産性を高めるための指標として、多くの企業が導入や評価に取り組んでいます。
その背景には、働き方改革の推進や職場環境の改善を目指す動きが強まりつつある現状が関係しているでしょう。
この記事では、ワーク・エンゲージメントの基本的な意味や得られる効果、具体的な高め方について詳しくご紹介します。
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ワークエンゲージメントとは何か

近年、企業の生産性や従業員の満足度向上を目指す中で、「ワーク・エンゲージメント」という概念が注目されています。
とくに、オフィス賃貸契約を検討している企業にとって、働く環境が従業員のワーク・エンゲージメントに与える影響は大きく、重要な要素となっているでしょう。
以下では、ワークエンゲージメントの概要とできた背景、さらに高めるための環境づくりについて詳しく解説していきます。
ワークエンゲージメントとは
ワーク・エンゲージメントとは、従業員が仕事に対して「活力」「熱意」「没頭」の三つの要素を持っている状態を指します。
「活力」は仕事に取り組む際のエネルギーや活気を意味し、「熱意」は仕事に対する誇りややりがいを感じることです。
「没頭」は仕事に深く集中し、時間の経過を忘れるほど取り組む状態を表します。
これらの要素がそろった状態は、従業員が仕事に対して前向きで充実感を持っていることを示します。
この概念は、オランダのユトレヒト大学の研究者によって提唱され、国際的にも広く認知されています。
ワーク・エンゲージメントは一時的な感情ではなく、持続的かつ全般的な感情と認知であり、従業員の仕事に対する姿勢や取り組み方に深く関係しているでしょう。
背景
日本では、少子高齢化と労働力人口の減少により、生産性を高める施策として従業員の働きがい向上が急務となっています。
しかし、最新の国際調査では、国内で高いエンゲージメントを示す従業員は全体の約6%にとどまり、低水準が続いています。
政府もエンゲージメント向上を生産性革命の一環と位置付け、中小企業向けに支援施策を拡充しているでしょう。
エンゲージメントが低い状態では、欠勤の増加や医療費の上昇など、間接コストが膨らむと指摘されています。
環境づくり
ワーク・エンゲージメントを高めるには、従業員が安心して働ける環境づくりが欠かせません。
職場の雰囲気や上司との関係、仕事の裁量などが大きく影響します。
自分の意見を自由に表現できる風通しの良い組織と、適切なサポート体制があれば、エンゲージメントは向上するでしょう。
研修や資格取得支援など、成長機会の提供も効果的であり、熱意と没頭感を持続させる要因となります。
とりわけハイブリッドワークが広がる現在においては、物理的なオフィスとデジタルツールの双方を整備することが求められます。
快適な作業環境やリフレッシュスペースを備えたオフィスを従業員の視点で選ぶことにより、モチベーションと生産性が高まり、ワーク・エンゲージメントの向上につながるでしょう。
とくに、オフィス賃貸契約を結ぶ際に従業員がレイアウトの決定に参加することで、主体性が高まり、エンゲージメントのさらなる向上が期待されます。
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ワークエンゲージメントを高めるメリット

近年、企業の競争力を高めるために「ワーク・エンゲージメント」の重要性が注目されています。
以下では、ワークエンゲージメントを高めるメリットについて3点にまとめて詳しく解説していきます。
離職率の低下
ワーク・エンゲージメントを高めることで、従業員の離職率の低下が見込まれます。
エンゲージメントが高い従業員の1年以内離職率は1.2%であるのに対し、低い従業員では9.2%に達するとの報告があります。
国内の年間離職率は約15.4%であり、宿泊・飲食業は27.5%、鉱業は6.3%など、業種によって大きな差があります。
エンゲージメントの向上は、安定した人材確保に不可欠です。
高いエンゲージメントは職場への愛着を促進し、口コミ採用やリファラル採用の推進にも寄与します。
離職が抑制されれば、採用や教育にかかるコストも削減でき、企業の収益性向上にもつながります。
生産性の向上
米Gallup社のメタ分析では、エンゲージメントの高い企業は生産性が約14%高いと示されています。
国内データでも、エンゲージメントが1ポイント上昇すると生産性指標が約0.035ポイント向上しており、意欲的な働き方が企業業績を押し上げます。
さらに、エンゲージメントが向上したチームでは欠勤率が低下し、安全指標も改善するという複合的な効果が確認されているでしょう。
生産性の向上は納期の短縮や品質の改善につながり、顧客満足度やブランド価値の向上を後押しします。
その結果、イノベーション創出のスピードが高まり、市場変化への対応力が強化されます。
これにより、従業員の仕事への誇りが高まり、相乗効果として革新的な提案が生まれやすくなるでしょう。
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ワークエンゲージメントを高める方法

以下では、ワークエンゲージメントを高める方法として「仕事の資源」と「個人の資源」について詳しく解説していきます。
仕事の資源
ワーク・エンゲージメントを高めるためには、職場環境や業務内容などの「仕事の資源」を充実させることが重要です。
たとえば、従業員に適切な裁量権を与えることで主体性が高まり、モチベーションの向上につながります。
また、上司や同僚のサポートも欠かせません。
定期的なフィードバックや評価制度が成長実感を促し、満足度を高めます。
さらに、研修やセミナーなどのスキルアップ機会を提供することで、仕事への意欲が一層高まります。
オープンな情報共有プラットフォームを導入し、知見を横断的に活用できる環境を整えることも、仕事の資源を拡充する具体策です。
業務プロセスを見える化し、成果をリアルタイムで共有するダッシュボードの整備も効果的です。
学び直しのリスキリング支援は、生成AI時代のスキルギャップを埋めるうえでも重要になります。
個人の資源
「個人の資源」とは、自己効力感や楽観性、レジリエンスなどの内的要素を指します。
これらを育むことで、従業員は仕事に積極的に取り組む姿勢を持てます。
自己効力感を高めるうえでは、小さな成功体験の積み重ねが有効です。
目標達成時に上司から承認を得ることで自信がつき、次の課題にも前向きになれます。
ジョブ・クラフティングと呼ばれる、仕事の進め方や人間関係を自ら調整する手法も有効で、主体性とエンゲージメントを同時に高めるでしょう。
たとえば、マインドフルネス研修やポジティブ心理学に基づくワークショップは、個人の資源を短期間で底上げするうえで効果が実証されています。
ポジティブな内的資源はストレス耐性を高め、チャレンジングな目標設定を可能にします。
仕事の資源と個人の資源のバランス
ワーク・エンゲージメント向上には、「仕事の資源」と「個人の資源」をバランスよく整えることが欠かせません。
職場環境の整備や柔軟な働き方の導入は、従業員が安心して業務に集中できる基盤となります。
定期的な面談を通じてニーズを把握し、的確な支援を行うことで、意欲を維持できます。
従業員がレイアウト決定に参加することで主体性が高まり、エンゲージメントのさらなる向上が期待できるでしょう。
さらに、オフィスの空間設計をデータ分析に基づいて最適化する企業も増えています。
こうした科学的アプローチにより、集中と交流のバランスを取り、組織全体の創造性を高める狙いがあります。
信頼と共感に基づく組織文化を醸成するために、経営層が透明性の高いコミュニケーションを継続的に行うことも重要です。
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まとめ
ワーク・エンゲージメントの理解は、社員の意欲や主体性を高め、組織全体の活性化を促すうえで欠かせない要素です。
働きがいや貢献意識を育むことで、業務効率やチームの一体感が向上し、企業全体の成果にもつながります。
人材の定着や成長を支えるためにも、職場環境の改善や適切な支援策を継続的に実施していくことが重要です。
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SKハウジング㈱
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